指定校推薦と公募推薦の違いを徹底解説!推薦入試を選ぶ前に知っておくべきこと

Last Updated on 2026年2月24日 by スマート学習ナビ

推薦入試の種類を知ることが合格への第一歩

大学入試には一般入試だけでなく、推薦入試という選択肢があります。推薦入試は大きく「指定校推薦」と「公募推薦」の2種類に分かれており、それぞれ仕組みも対策も大きく異なります。

どちらを選ぶかによって、準備にかける時間や必要なスキルが変わります。この記事では、それぞれの制度をわかりやすく整理しながら、自分に合った推薦入試の選び方をお伝えします。

推薦入試とは何か

推薦入試とは、高校での成績や活動実績をもとに大学が選考を行う入試方式です。一般入試のように当日の学力テスト一発勝負ではなく、学校生活全体の積み重ねが評価される点が大きな特徴です。

評価されるポイントは大学によって異なりますが、主に以下のようなものが対象になります。

  • 高校3年間の評定平均(内申点)
  • 課外活動や部活動の実績
  • 志望理由書や面接の内容
  • 小論文の出来栄え

これらは当日だけでは作れない実績です。だからこそ、高校1年生のうちから意識して行動することが重要になります。たとえば早稲田大学や立命館大学、関西学院大学など多くの有名大学が推薦入試を導入しており、一般入試とは異なるルートで入学するチャンスが広がっています。

推薦入試が広がっている背景

文部科学省の方針もあり、ここ数年で推薦・総合型選抜の定員は増加傾向にあります。2024年度の入試では、私立大学の入学者の約6割が推薦・総合型選抜経由というデータもあるほどです。

一般入試だけを目指すのではなく、推薦入試という選択肢も早めに検討することが、合格の可能性を広げることにつながります。特に評定平均が高い生徒にとっては、非常に有利なルートになりえます。

指定校推薦・公募推薦・総合型選抜の位置づけ

推薦入試には大きく3つの種類があります。

種類主な特徴競争の有無
指定校推薦高校ごとに大学から枠が与えられる校内選考あり・大学での不合格はほぼなし
公募推薦条件を満たせば誰でも出願できる大学側で選考・不合格もあり
総合型選抜(AO)意欲・個性・将来像を重視書類・面接・課題など多段階選考

この記事では、この中でも特に混同されやすい指定校推薦と公募推薦の違いに絞って詳しく解説していきます。

指定校推薦とはどんな制度か

指定校推薦は、大学と高校の間の信頼関係をベースにした制度です。仕組みを正しく理解することで、自分が対象になれるかどうかを早めに判断できます。

指定校推薦の基本的な仕組み

指定校推薦とは、大学が特定の高校に対して「〇名推薦してください」と枠を提供する制度です。高校はその枠の中で校内選考を行い、推薦する生徒を決めます。

大学側は高校からの推薦を受けて選考を行いますが、よほどのことがない限り合格します。推薦を受けた段階で事実上の合格とも言われるほど合格率は高く、受験生にとっては精神的な安定感も大きな魅力です。

ただし、注意点もあります。指定校推薦で合格した場合は必ずその大学に入学しなければなりません(専願制)。他大学との併願はできないため、本当に行きたい大学かどうかを十分に考えた上で応募することが大切です。

指定校推薦を受けるための条件

指定校推薦に応募するためには、主に以下の条件を満たす必要があります。

  • 大学が指定した評定平均(例:4.0以上など)をクリアしていること
  • 欠席日数が一定以内であること
  • 高校の指定校推薦の枠がある大学であること
  • 校内選考を通過すること

評定平均の基準は大学によって異なり、早稲田大学の一部学部では4.3以上を求めることもあります。また、同じ高校に同じ大学を希望する生徒が複数いる場合は、校内で選考が行われます。この校内選考が、指定校推薦の最大のハードルとも言えます。

指定校推薦の校内選考を突破する完全ガイド!選考基準から対策まで徹底解説

指定校推薦のスケジュール

指定校推薦の一般的なスケジュールは以下の通りです。

時期内容
6〜7月高校から指定校の枠一覧が発表される
7〜9月校内選考・応募
10〜11月大学への出願・面接・小論文など
11〜12月合格通知

一般入試より大幅に早い時期に合否が決まるため、高校3年生の秋には受験を終えられるというメリットがあります。精神的・時間的な余裕が生まれる点も、多くの生徒に選ばれる理由のひとつです。

指定校推薦に向いている人の特徴

指定校推薦が向いているのは、次のような特徴を持つ生徒です。

  • 高校1年生から定期テストをコツコツと頑張ってきた人
  • 評定平均が高く、安定した成績を維持している人
  • 志望大学が明確で、その大学の指定枠がある人
  • 早めに受験を終わらせたい人

一般入試の勉強が苦手な人や、学校生活を真面目に過ごしてきた人にとっては非常に有利な制度です。ただし、評定平均は1年生の最初の定期テストから積み上げていくものなので、早い段階からの意識が求められます。

公募推薦とはどんな制度か

公募推薦は、指定校推薦と名前が似ていますが、仕組みはかなり異なります。条件を満たせば多くの生徒が挑戦できる一方で、しっかりとした準備が合否を左右します。

公募推薦の基本的な仕組み

公募推薦とは、大学が定める出願条件を満たしていれば、どの高校の生徒でも応募できる推薦入試です。高校からの推薦は必要ですが、指定校のような「枠」ではなく、条件を満たせば誰でもチャレンジできます。

大学側が複数の応募者の中から選考を行うため、不合格になる可能性もある点が指定校推薦との大きな違いです。倍率は大学・学部によって大きく異なりますが、人気の学部では3〜5倍以上になることもあります。

また、公募推薦は専願制(合格したら必ず入学)と併願可能なものが混在しており、大学ごとに条件が異なります。出願前に必ず確認するようにしましょう。

公募推薦の種類:一般公募と特別公募

公募推薦にはいくつかの種類があります。

  • 一般公募推薦:評定平均などの学力基準を満たせば出願可能
  • スポーツ推薦:競技実績を評価する推薦制度
  • 文化・芸術活動推薦:音楽・美術・文化系クラブの実績を評価
  • 地域・社会貢献推薦:ボランティア活動などを評価

多くの受験生が挑戦するのは一般公募推薦ですが、特定の実績がある場合は専門分野の推薦で有利に選考を受けられることもあります。自分の強みに合わせて選ぶことがポイントです。

公募推薦の選考内容と対策

公募推薦では、以下のような選考が組み合わされることが多いです。

選考内容主な対策
志望理由書なぜこの大学・学部なのかを論理的に記述
小論文テーマに対する自分の考えを構成よく書く練習
面接志望動機・将来の目標などをはっきり話せるよう準備
学科試験(一部)英語・国語などの基礎的な学力テスト

特に志望理由書と面接の準備は最重要です。「なぜこの大学なのか」「入学後に何をしたいか」を自分の言葉で語れるようにすることが、選考通過の鍵になります。塾や学校の先生に添削してもらいながら、何度も書き直す姿勢が大切です。

公募推薦に向いている人の特徴

  • 自分の考えを文章や言葉でしっかり伝えられる人
  • 志望大学への熱意・目的意識が明確な人
  • 一般入試との並行対策ができる人(特に専願でない場合)
  • 特定の資格・実績(英検2級以上など)を持っている人

公募推薦は指定校推薦の枠がない大学でも挑戦できるという大きなメリットがあります。たとえば上智大学や同志社大学などのカトリック系大学では独自の推薦制度を設けており、公募推薦に近い形で出願できる制度があります。自分の志望校の入試要項を早めに確認することをおすすめします。

指定校推薦と公募推薦の違いを徹底比較

2つの推薦制度は似ているようで、実際には大きく異なります。選択を誤らないために、改めて違いを整理しておきましょう。

主な違いを一覧で確認

比較項目指定校推薦公募推薦
誰が対象か特定の高校の生徒のみ条件を満たす全高校の生徒
合格率ほぼ100%大学・学部による(50〜90%程度)
競争相手同じ高校の生徒(校内選考)全国の応募者
専願・併願原則専願大学による(専願・併願の両方あり)
評定平均大学指定の基準を満たす必要あり大学の基準による(比較的緩めの場合も)
選考内容面接・志望理由書など(比較的シンプル)小論文・面接・学科試験など

この表からもわかるように、指定校推薦は安定性重視、公募推薦は挑戦性重視という性格があります。どちらが良いという話ではなく、自分の状況・強みに合った方を選ぶことが大切です。

評定平均の重要性の違い

両制度とも評定平均は重要ですが、その意味合いは少し異なります。指定校推薦では評定平均が校内選考の最も重要な判断材料になります。同じ大学を希望する生徒が複数いれば、評定の高い生徒が優先されるのが一般的です。

一方、公募推薦では評定平均は「出願資格」のひとつに過ぎず、面接や小論文などの選考内容の出来が合否を大きく左右します。評定が多少低くても、志望理由や将来の目標が明確であれば合格できるケースもあります。

準備の進め方の違い

指定校推薦の準備で最も大切なのは、高校1年生から評定を高く保つことです。定期テストに集中し、欠席を減らし、先生との関係を丁寧に築くことが基本になります。駿台予備校や東進ハイスクールなどの大手予備校でも、指定校推薦を目指す生徒向けの内申点対策講座を設けているところがあります。

公募推薦の準備では、志望理由書の作成と面接練習・小論文の対策が中心になります。高校2年生の後半から準備を始め、志望する大学の過去の出題テーマを調べながら対策を進めるのが効果的です。

向いているのはどっち?タイプ別で考える

2つの推薦制度のどちらに挑戦すべきか迷っている人のために、タイプ別の判断基準を整理します。自分の状況と照らし合わせながら確認してみてください。

指定校推薦が向いているケース

以下に当てはまる場合は、指定校推薦を視野に入れることをおすすめします。

  • 評定平均が3.8〜4.0以上で安定している
  • 一般入試の対策に自信がなく、早めに進路を固めたい
  • 志望校の指定校枠が自分の高校にある
  • 課外活動よりも定期テストで結果を出してきた

指定校推薦は、コツコツ努力を続けてきた人が最も報われる制度です。一般入試のような当日の緊張感が少なく、日々の積み重ねがそのまま評価される点が大きな安心感につながります。

公募推薦が向いているケース

  • 志望校の指定校枠が自分の高校にない
  • 評定平均はそれほど高くないが、特定の強みや実績がある
  • 自分の考えや将来の夢をはっきり語れる
  • 一般入試も並行して対策できる余裕がある

公募推薦は可能性の広い制度です。指定校の枠がなくても、挑戦できる大学の幅が広がります。ただし合格が保証されないため、一般入試の勉強も止めずに続けることが重要です。

どちらにも共通して必要な準備

指定校・公募を問わず、推薦入試に挑む全ての受験生に必要な準備があります。それは「なぜこの大学を選んだのか」を自分の言葉で説明できるようにすることです。

大学側は面接や志望理由書を通じて、「本当にうちの大学で学びたいのか」を確認します。パンフレットに書いてあることをそのまま述べるだけでは印象に残りません。オープンキャンパスへの参加や大学の研究室・カリキュラムを調べることを通じて、自分だけの志望理由を作り上げましょう。

推薦入試に向けた具体的な対策

推薦入試に向けた準備は、一般入試とは異なるアプローチが必要です。何から手をつければよいかを、時期別・内容別に整理します。

高校1〜2年生のうちにやっておくこと

推薦入試を視野に入れているなら、早期の行動が大きなアドバンテージになります。

  • 定期テストで高得点を取り続ける(評定平均の積み上げ)
  • 欠席・遅刻を減らす(出席状況は選考に影響する場合あり)
  • 英検・漢検などの資格取得を目指す(英検2級以上は特に有効)
  • 部活や生徒会など課外活動で実績を作る
  • オープンキャンパスに参加して志望校を絞る

特に英検は、公募推薦の出願資格として英検2級以上を条件にしている大学が増えています。高校2年生のうちに英検2級取得を目指すことが、受験の選択肢を大きく広げます。

志望理由書の書き方のコツ

志望理由書は推薦入試において最も重要な書類のひとつです。書き方には一定のコツがあります。

まず「なぜこの大学か」「なぜこの学部か」「入学後に何を学びたいか」「将来どんな仕事に就きたいか」という4つの柱を明確にすることが基本です。これらをつなげて書くことで、一貫性のある説得力のある志望理由書になります。

添削は担任の先生だけでなく、推薦対策に強い塾のアドバイスも活用すると効果的です。四谷学院や個別指導塾のトライなどでは、推薦・総合型選抜専用のコースを設けており、志望理由書の添削や面接練習を受けられます。

面接対策で意識すること

面接では、「話す内容」だけでなく「話し方・態度」も評価対象です。目線、声の大きさ、姿勢、入退室のマナーなど、第一印象に関わる部分も事前に練習しておく必要があります。

よく聞かれる質問としては以下のようなものが挙げられます。

  • この大学・学部を志望した理由を教えてください
  • 高校生活で最も力を入れたことは何ですか
  • 入学後はどのようなことに取り組みたいですか
  • 自分の長所と短所を教えてください

これらに対して、具体的なエピソードを交えながら答える練習を繰り返しましょう。「部活で副部長を務め、〇〇という課題に取り組んだ」など、実体験に基づいた話は説得力が増します。

小論文対策の進め方

公募推薦では小論文が課される場合が多く、対策を後回しにすると間に合わなくなることがあります。

小論文は「主張→理由→根拠→まとめ」という基本構成を身につけることが第一歩です。テーマは「AIと社会」「環境問題」「少子高齢化」「グローバル化」などが頻出です。日頃からニュースを読む習慣をつけ、自分の意見を文章で書く練習を積み重ねましょう。

Z会の通信講座や河合塾の小論文対策コースなど、添削指導が充実した教材・塾を活用するのも有効な方法です。

推薦入試に関するよくある疑問

推薦入試について調べていると、様々な疑問が出てくるものです。よく寄せられる質問をまとめました。

指定校推薦に落ちることはある?

結論から言うと、指定校推薦の大学側の選考で不合格になることは非常にまれです。推薦状を出した高校との信頼関係があるため、よほどの問題(面接での著しく不誠実な対応、成績の虚偽申告など)がない限り合格します。

ただし注意が必要なのは校内選考の段階です。同じ大学・学部を希望する生徒が複数いる場合、成績・欠席数・志望の強さなどを総合的に判断して1人に絞られます。ここで落ちると、その大学の指定校推薦は受けられません。

公募推薦と一般入試は両立できる?

公募推薦が専願でない場合は、一般入試と並行して対策することが可能です。ただし、推薦の準備(志望理由書・面接・小論文)に時間を取られると、一般入試の勉強が手薄になるリスクがあります。

両立するためには、スケジュール管理が非常に重要です。推薦の出願・選考が終わる11〜12月以降に一般入試の本格的な対策にシフトできるよう、高校2年生の段階から基礎学力をしっかり固めておくことをおすすめします。

評定平均が足りない場合はどうする?

指定校推薦の基準に評定が届いていない場合でも、公募推薦や総合型選抜(AO入試)という選択肢があります。評定よりも活動実績や将来の目標を重視する大学・学部もあるため、諦めずに選択肢を探してみましょう。

また、評定が3年生の1学期まで算入される大学も多いので、3年生になってからも定期テストに全力を尽くすことが評定アップにつながります。1学期の中間・期末テストは特に重要です。

推薦入試は高校のどの先生に相談すればいい?

まずは担任の先生と進路指導担当の先生への相談が基本です。指定校の枠情報を持っているのは学校の進路指導室であり、どの大学の枠があるかはそこで確認できます。

校外のサポートとしては、前述の四谷学院・東進・河合塾などの大手予備校や、個別指導塾での推薦対策も活用できます。特に志望理由書の添削や模擬面接は、第三者の視点が非常に役立つので積極的に活用することをおすすめします。

まとめ:自分に合った推薦入試で合格をつかもう

この記事では、指定校推薦と公募推薦の違いについて、仕組みから対策まで詳しく解説しました。最後にポイントを整理します。

  • 指定校推薦は、特定の高校に与えられた枠で応募する制度。合格率は高いが校内選考があり、専願が原則
  • 公募推薦は、条件を満たせば誰でも応募できる制度。合否は大学側の選考次第で、小論文・面接対策が重要
  • 評定を重視するなら指定校推薦、実績・意欲をアピールしたいなら公募推薦が向いている
  • どちらの制度も、高校1年生からの積み重ねが合格を左右する

推薦入試は「楽な受験」ではありません。一般入試とは異なる形の努力と準備が必要です。それでも、自分の強みを活かして大学進学できるルートとして、非常に価値のある制度です。

まずは学校の進路指導室に足を運び、どんな指定校枠があるか、公募推薦を実施している志望校の情報を集めることから始めてみましょう。

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