中学生の英語個別指導完全ガイド|内申点・高校受験に効果的な学び方

「英語の授業についていけない」「テストのたびに点数が下がっている」——そんな悩みを持つ中学生やその保護者は少なくありません。

英語は中学1年生から始まり、高校受験では必須科目です。早めに苦手を克服しておくことが、内申点アップにも受験合格にも直結します。

この記事では、英語の個別指導がなぜ中学生に効果的なのか、どう塾を選ぶべきか、費用の目安はどのくらいかを、教育アドバイザーの視点からわかりやすく解説します。

中学生の英語学習で個別指導が注目される理由

集団塾でもオンライン学習でもなく、個別指導を選ぶ家庭が増えている背景には、中学英語ならではの「つまずきやすさ」があります。英語は積み上げ式の教科で、一度つまずくと後の単元にどんどん影響が出てしまいます。個別指導ではその子のペースに合わせて進められるため、穴を作らずに学習を続けられるのが最大の強みです。

英語は「すき間」が命取りになりやすい科目

中学英語はbe動詞・一般動詞から始まり、比較・関係代名詞・仮定法まで単元がつながっています。たとえば過去形が曖昧なまま過去進行形に進むと、文章を読むときに意味をとれなくなります。

集団授業では全員が同じペースで進むため、「わからないまま次の単元へ」という状況が起きがちです。一方、個別指導なら「ここが弱い」とわかった瞬間に立ち戻れるので、知識のすき間を早期に埋めることができます。

たとえば英語が苦手な中学2年生が個別指導を始めた場合、最初の数週間は中1内容の復習に充てるケースが多くあります。基礎を固めると中2の内容が急に理解できるようになる——これが個別指導ならではの学習効果です。

「テストで50点以下が続いている」「授業中に先生の言っていることが全然わからない」という状態は、すき間が積み重なったサインです。早めに個別指導で対処することをおすすめします。

集団授業との違いを理解して選ぼう

個別指導と集団授業、それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

項目個別指導集団授業
進度の調整◎ 生徒に合わせて自由に△ カリキュラム通り
質問しやすさ◎ いつでも聞ける△ 授業中は聞きにくい
費用△ やや高め◎ 比較的安い
競争意識・刺激△ 少なめ◎ 友人と切磋琢磨できる
苦手の集中克服◎ 集中して対処できる△ 苦手への対応が遅れがち

※上記はあくまで一般的な傾向です。塾によって特色が異なるため、無料体験授業で実際に確認することが大切です。

英語が苦手な生徒や、自分のペースで着実に進めたい生徒には個別指導が特に向いています。すでに基礎力があり、上位校を目指して切磋琢磨したい場合は集団授業との組み合わせも検討できます。

内申点への影響を知っておこう

高校受験では内申点(通知表の評定)が合否を大きく左右します。多くの都道府県で、内申点は総合点の30〜40%を占めるとされています。

英語の内申点を上げるには、定期テストで高得点を取るだけでなく、授業への積極的な参加・ノートの提出・スピーキング課題なども評価対象になります。

個別指導では定期テスト直前の対策授業を組み込んでいる塾が多く、学校の授業内容に合わせたピンポイント対策が取れます。「教科書の本文を完全に理解する」「ワークを繰り返す」という基本を徹底することで、内申点の安定につながります。

中学生が英語でつまずきやすいポイント

英語が得意な子と苦手な子の差は、早い段階から生まれています。どこでつまずいているかを把握することが、個別指導での効率的な学習の第一歩です。よくあるつまずきポイントを知っておくことで、お子さんの現状を客観的に見られるようになります。

単語を覚えられない・すぐ忘れる

中学3年間で覚えるべき単語数は、2021年度の学習指導要領改訂以降、1600〜1800語程度に増えています。これは以前の約1.5倍にあたる量で、単語学習の負担が格段に増しています。

単語が覚えられない理由のひとつは「意味を日本語で丸暗記しようとしている」こと。単語は文の中で繰り返し使われてはじめて定着します。個別指導では、例文とセットで覚える・音と一緒に覚えるなど、生徒に合った暗記法を一緒に探せます。

おすすめの単語帳としては「中学英単語ターゲット1800(旺文社)」や「でる順パス単 中学英単語1800(旺文社)」が広く使われています。個別指導の講師に相談しながら進めると、定着のスピードが上がります。

文法の仕組みが理解できていない

中学英語の文法は「be動詞→一般動詞→疑問文・否定文→過去形→進行形→未来形→助動詞→比較→受け身→現在完了→関係代名詞」という順番で積み上がります。

特につまずきやすいのが「現在完了」と「関係代名詞」です。現在完了(have+過去分詞)は日本語に対応する表現がないため、感覚的に理解しにくい単元です。関係代名詞は文の構造が複雑になるため、文章を読む際に混乱しやすくなります。

個別指導では、生徒が「なぜそうなるのか」を理解できるまで丁寧に説明を繰り返せます。「わかったふり」をさせないことが、個別指導の最大の役割のひとつです。

リスニングやスピーキングへの苦手意識

2021年度から中学校の英語授業は「英語で進めることを基本とする」方針になっています。リスニングやスピーキングの比重が増しているにもかかわらず、苦手意識を持つ中学生は多いです。

リスニングが苦手な原因の多くは「単語の音を知らない」こと。読める単語でも、音として聞いたときに結びつかないのです。個別指導では発音の確認や音読練習を取り入れている塾もあり、「読む→聞く→話す」の連携を意識した指導が受けられます。

スピーキングについては、英検の対策や学校のスピーキングテスト(東京都など一部地域で実施)に向けて、個別指導で練習する生徒も増えています。

中学生向け英語個別指導塾の選び方

個別指導塾は数多くありますが、どこでも同じというわけではありません。お子さんの目標・学力・性格に合った塾を選ぶことが、成果につながる大前提です。ここでは実際に塾を選ぶときに確認すべきポイントを具体的に紹介します。

講師の質と相性を最優先に考える

個別指導では、担当講師との相性が学習効果に直結します。特に英語は「この先生の説明はわかりやすい」と感じられるかどうかが、継続モチベーションに大きく関わります。

講師には「社員講師」と「大学生アルバイト講師」の2種類があります。社員講師は指導経験が豊富で安定していますが、大学生講師でも熱意があって相性の良い講師はたくさんいます。

体験授業を必ず受けてから入塾を決めることが重要です。体験の際には「質問しやすかったか」「説明がわかりやすかったか」をお子さんに確認してみてください。また、担当講師の変更が可能かどうかを事前に確認しておくと安心です。

主要な個別指導塾の特徴を比較する

全国展開している主な個別指導塾の特徴を以下にまとめました。

塾名特徴向いている生徒
明光義塾全国最大規模。定期テスト対策が充実。1対2〜3の指導が基本。内申点を上げたい・定期テストを頑張りたい生徒
個別指導塾TOMAS完全1対1指導。難関校受験対策に強み。都立・私立の難関高を目指す生徒
スタンダード完全1対1指導。料金がわかりやすい定額制。費用を明確にしたい家庭
東京個別指導学院ベネッセグループ。データに基づく学習設計。志望校合格に向けた戦略的な学習をしたい生徒
トライ(家庭教師のトライ)完全マンツーマン。自宅で受講可能。通塾が難しい・自宅で集中したい生徒

※料金・指導形態は各校舎・時期によって異なります。最新情報は各塾の公式サイトでご確認ください。

オンライン個別指導という選択肢

近年、オンライン個別指導の需要が急増しています。通塾不要でスキマ時間に受講できるため、部活動が忙しい中学生にも人気です。

代表的なサービスとして「スタディサプリ個別指導コース」や「オンライン家庭教師メガスタ」「Wam(ワム)オンライン」などがあります。

オンラインのメリットは通塾コストと時間の節約。デメリットはネット環境への依存と、対面指導に比べてモチベーション管理が難しい点です。「自分から質問できるか」「自宅で集中できるか」を基準に、お子さんの性格に合わせて選びましょう。

個別指導で英語の成績を上げるための活用法

個別指導は「通うだけで成績が上がる」というものではありません。授業の内容をしっかり定着させるための家庭学習や、塾との連携が欠かせません。ここでは個別指導の効果を最大限に引き出すための具体的な方法を紹介します。

授業後の「その日復習」を習慣にする

個別指導の授業で学んだ内容は、その日のうちに復習することで記憶への定着率が大幅に上がります。教育心理学の「エビングハウスの忘却曲線」によると、学習後24時間以内に復習すると記憶の定着率が約80%まで回復するとされています。

具体的には「授業で扱った例文を3回声に出して読む」「習った文法を使って短い文を1〜2つ自分で作ってみる」といった軽い作業でOKです。時間は15〜20分程度で十分です。

また、講師に「次回までの宿題を出してもらう」よう積極的にお願いするのもおすすめです。個別指導の場合、宿題の量は生徒のペースに合わせて調整してもらえます。

定期テスト対策を計画的に行う

中学校の定期テストは通常、年5回(前期・中間・期末、後期・中間・期末)実施されます。テスト2〜3週間前から対策を始めることが内申点アップの鉄則です。

個別指導では「テスト範囲の教科書本文の暗唱」「「ワークの2周目・3周目」に特化した授業を組んでもらうことができます。学校のワークを完全に仕上げることが、定期テストで70点以上を安定して取るための最短ルートです。

テスト前の授業回数を増やせるかどうかも事前に確認しておきましょう。「テスト前2週間は週2回に増やせる」という塾は多くあります。

英検取得を目標に組み込む

英検(実用英語技能検定)の取得は、高校受験において非常に有利に働きます。多くの都道府県の公立高校入試で「英検3級以上で加点」「英検準2級以上で内申点に加算」といった優遇措置が設けられています。

中学3年生で英検3級(中学卒業レベル)、英検準2級(高校中級レベル)の取得を目指す生徒が増えています。個別指導塾の多くが英検対策コースを設けており、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能を総合的に対策できます。

英検は年3回(6月・10月・1月)実施されます。受験スケジュールから逆算して、個別指導の授業内容を英検対策に合わせて組み立てていきましょう。

高校受験に向けた英語対策

高校受験の英語は、内申点だけでなく当日の学力試験でも高い配点を持ちます。中学3年間の総まとめとして出題される範囲は広く、計画的な対策が不可欠です。個別指導を活用して、受験直前まで着実に力をつけていきましょう。

都道府県別の出題傾向を把握する

高校受験の英語は都道府県によって出題傾向が大きく異なります。たとえば東京都立高校入試ではリスニングが全体の3割以上を占め、長文読解の文章量も多めです。一方、神奈川県公立高校入試では英作文の配点が高い傾向があります。

志望校の過去問を分析して「どの分野で点数が取れていないか」を明確にすることが、効率的な受験対策の出発点です。個別指導なら、その弱点に絞った授業設計が可能です。

過去問演習は中3の夏休み以降(8〜9月ごろ)から本格的にスタートし、直前期(1〜2月)は週1〜2回の頻度で取り組むのが一般的な流れです。

長文読解力を鍛える具体的な方法

近年の入試英語は長文の比重が増加しています。文章量が多くなっている背景には、「英語を使って情報を処理する力」を測ろうという教育の方針転換があります。

長文読解力を上げるには「毎日英語の文章を読む習慣」が欠かせません。教材としては「中学生のための英語長文問題集(Z会出版)」や「英語長文難関攻略30選(旺文社)」などが定番です。

個別指導では「精読(一文一文丁寧に読む)」と「速読(全体の流れをつかむ)」の両方を指導してもらうことが大切です。わからない単語があっても前後の文脈から意味を推測する力を養うトレーニングも、個別授業の中で取り入れてもらいましょう。

私立高校受験と英語対策の違い

私立高校の英語入試は公立に比べて難易度が高く、出題形式も学校ごとに個性があります。たとえば早稲田実業学校高等部慶應義塾高校では、英文の難易度・語彙レベルともに大学入試に匹敵する問題が出題されることもあります。

難関私立を目指す場合は、個別指導で学校別の対策を早めに始めることが重要です。目安として中2の後半から学校別の傾向対策を視野に入れておくと、中3での仕上げがスムーズになります。

また私立専願の場合、推薦入試で英検のスコアや資格が評価されるケースもあります。志望校のアドミッションポリシーを確認した上で、個別指導の方針を講師と相談してみてください。

英語個別指導の費用と通塾の注意点

個別指導塾を検討するうえで、費用は多くの家庭にとって重要な判断材料です。月謝の相場や追加費用、通い続けるためのポイントを把握しておくと、後から「思ったよりかかった」という事態を防げます。

月謝の相場と内訳を知る

個別指導塾の月謝は指導形態によって異なります。以下が一般的な目安です。

  • 1対1(完全マンツーマン):週1回(月4回)で月2万〜3万円程度
  • 1対2〜3(講師1人に生徒複数):週1回(月4回)で月1万〜2万円程度
  • オンライン個別指導:週1回(月4回)で月8,000〜1万5,000円程度

これらはあくまで月謝の目安であり、別途入会金(1〜2万円程度)・教材費・模試費・季節講習費がかかることがほとんどです。年間トータルで見ると、月謝だけで判断するより「年間でいくら必要か」を塾側に確認することが大切です。

無理なく続けるための通塾スケジュール

個別指導の効果を出すには、最低でも週1〜2回の継続が必要です。しかし部活動・学校行事が忙しい中学生にとって、週2回の通塾は負担になることもあります。

最初は週1回(英語のみ)から始めて、定期テスト前や受験期に週2〜3回に増やすという柔軟なスタイルが実態に合っています。塾によっては月ごとに授業コマ数を変更できるコースもあるので、入塾前に確認しておきましょう。

また通塾の負担を減らすためにオンライン個別指導を平日のすき間時間に入れ、対面は週末のみにするという組み合わせもおすすめです。

無料体験授業を最大限に活用する

ほとんどの個別指導塾では無料体験授業(1〜2回)を実施しています。体験授業は「いい授業を受ける」だけでなく、塾選びの情報収集の場として活用することが大切です。

体験授業の際にチェックしたいポイントは以下の通りです。

  • 講師の説明はわかりやすかったか
  • 子どもが質問しやすい雰囲気だったか
  • 教室の雰囲気は集中できる環境か
  • 担当者は子どもの現状をきちんとヒアリングしてくれたか
  • 料金体系が明確に説明されたか

体験後はお子さん自身の感想を最優先にしてください。「また行きたい」と思えるかどうかが、継続できるかどうかの一番の判断基準になります。

まとめ:英語の個別指導は中学生にとって強い味方になる

この記事では、中学生の英語個別指導について以下のポイントを解説しました。

  • 英語は積み上げ式の科目であり、すき間を早期に埋められる個別指導が効果的
  • 単語・文法・リスニング・スピーキングと、中学生のつまずきは多岐にわたる
  • 塾選びでは講師との相性と体験授業を最重視する
  • 定期テスト対策・英検対策・受験対策を組み合わせて活用する
  • 費用は年間トータルで考え、継続できるスケジュールを組む

英語は正しいやり方で努力を続ければ、必ず伸びる科目です。まずは気になる塾の無料体験授業に参加して、お子さんに合った学び方を見つけてみてください。

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