広島大学の学部を徹底解説!特徴・偏差値・就職まで受験生が知りたい情報まとめ
Last Updated on 2026年8月10日 by スマート学習ナビ
「広島大学って、どんな学部があるの?」「自分に向いている学部はどれ?」——そんな疑問を持っている中学生・高校生に向けて、この記事では広島大学の各学部の特徴から入試情報、就職実績まで、受験に役立つ情報をわかりやすくまとめています。
広島大学は、西日本を代表する旧帝大に次ぐ規模の国立大学です。全国から学生が集まり、多彩な学部・研究分野を持つことが大きな魅力です。進路選択の参考にしてみてください。
広島大学はどんな大学?まず基本情報を押さえよう
広島大学を志望校として検討する前に、まず大学全体の概要を知っておくことが大切です。どの地域にキャンパスがあるのか、どんな雰囲気の大学なのかをイメージしてから各学部の情報を見ていくと、選択がグッとしやすくなります。
キャンパスと立地
広島大学のメインキャンパスは、東広島市鏡山(かがみやま)にあります。広島市中心部からはJR山陽本線で約30分の場所に位置し、広大な緑豊かなキャンパスが特徴です。
キャンパスの広さは国内最大級で、約140ヘクタールにも及びます。学内にはスーパーや郵便局、銀行ATMなどの生活施設が充実しており、「キャンパスの中に街がある」という表現がぴったりの環境です。
霞(かすみ)キャンパスは広島市南区にあり、主に医学部・歯学部・薬学部の学生が使用します。臨床実習などの医療系の学習環境が整っています。
地方国立大学ながら、国際交流が活発で留学生も多く在籍しています。グローバルな環境で学びたい人にとっても魅力的な大学です。
広島大学の偏差値の目安
広島大学全体の偏差値は、河合塾基準でおおむね47.5〜67.5の範囲に収まっています。学部によってかなり差があるため、志望学部の偏差値を個別に確認することが重要です。
| 学部 | 偏差値目安(河合塾) | 難易度感 |
|---|---|---|
| 医学部医学科 | 67.5 | 最難関 |
| 法学部 | 57.5 | やや難 |
| 経済学部 | 55.0〜57.5 | 標準〜やや難 |
| 工学部 | 52.5〜57.5 | 標準〜やや難 |
| 教育学部 | 47.5〜55.0 | 標準 |
| 理学部 | 52.5〜55.0 | 標準〜やや難 |
※上記の偏差値はあくまで目安です。年度・試験区分によって変動します。最新の情報は各予備校の公式サイトや広島大学の入試情報ページでご確認ください。
広島大学の歴史と強み
広島大学は1949年(昭和24年)に設置された国立大学です。前身は旧制広島文理科大学・広島高等学校など複数の高等教育機関であり、長い歴史と伝統を持っています。
大学の強みは何といっても教育・研究両面での高い水準です。文部科学省の「指定国立大学法人」ではないものの、スーパーグローバル大学に採択されており、国際的な研究力の向上に積極的に取り組んでいます。
特に教育学分野・原爆放射線医科学・生命科学などの分野では世界的にも認知された研究成果を上げており、大学院進学を見据えた研究志向の学生にとっても魅力的な環境です。
就職率と主な就職先
広島大学の就職率は毎年高水準で推移しており、学部卒業生の就職決定率は90%を超える年が多くなっています。大学院進学者も多く、特に理工系・医療系では大学院への進学が一般的です。
主な就職先には、マツダ・中国電力・広島銀行・NTTグループ・国家公務員・地方公務員など、地域密着型の優良企業・機関が並びます。また、首都圏の大企業に就職する卒業生も増えており、地元就職と全国展開の両方で強みを持っています。
広島大学の学部一覧と特徴
広島大学には現在、12の学部が設置されています。文系・理系・医療系と幅広い分野をカバーしており、自分の興味や将来の目標に合わせて学部を選ぶことができます。ここでは各学部の特徴をわかりやすく紹介します。
文系学部(法・経済・文)
法学部は、法律・政治の両面から社会を支える人材を育成します。法曹(弁護士・検察官・裁判官)を目指す人はもちろん、公務員・民間企業の法務部門など幅広いキャリアに対応しています。ゼミ活動が活発で、模擬裁判などの実践的な学習も行われています。
経済学部は経済学・経営学・会計学の3分野をカバーし、ビジネスや経済の仕組みを多角的に学べます。資格取得(簿記・公認会計士など)のサポートも充実しており、就職に直結したスキルを身につけやすい環境です。
文学部は、哲学・史学・文学・言語など幅広い人文科学を学ぶ学部です。少人数ゼミでの深い学びが特徴で、研究者・教員・公務員・出版・メディアなど、多彩なキャリアパスに対応しています。
教育・総合科学系学部
教育学部は広島大学の看板学部のひとつで、全国トップクラスの教員養成で知られています。小学校・中学校・高校の教員免許取得を目指す課程から、教育心理・特別支援教育まで幅広くカバーしています。附属の学校が複数あり、実習環境が充実しているのも強みです。
総合科学部は文理融合型の学部で、「社会文化コース」と「自然環境コース」などを通じて、ひとつの学問の枠を超えた学びを提供します。広島大学の中でも比較的受験しやすい偏差値帯であり、幅広い関心を持つ学生に人気があります。
生物生産学部は農学・水産学・食品科学などを学ぶ学部で、食や環境に関心のある学生に向いています。東広島キャンパスの広大な農場や実習施設を活用した実践教育が魅力です。
理工系学部(理・工・情報科学)
理学部は数学・物理・化学・生物・地球惑星の5学科を持つ本格的な理学部です。基礎科学の探究に情熱を持つ学生に向いており、大学院進学率が高い傾向にあります。研究室配属が早く、早い段階から研究の面白さを体験できます。
工学部は7つの学科(機械・電気・化学・建設・情報工学など)を有し、ものづくりから情報技術まで幅広い分野をカバーしています。中国地方の産業界とのつながりが強く、インターンシップの機会も豊富です。
情報科学部は2021年に新設された比較的新しい学部で、AIやデータサイエンス・情報セキュリティなど現代社会のニーズに直結したカリキュラムが組まれています。就職先としてIT企業・金融・製造業など多岐にわたり、今後注目度が高まる学部のひとつです。
医療系学部(医・歯・薬・看護)
医学部は医学科(6年制)と保健学科(4年制)に分かれています。医学科は最難関で、将来の医師・研究者を育てます。保健学科では看護師・理学療法士・作業療法士・放射線技師などの資格が取得できます。
歯学部は6年制で、歯科医師を目指す学部です。附属病院での臨床実習が充実しており、実践的な技術を早期から身につけることができます。
薬学部は薬剤師養成の6年制薬学科と、創薬・製薬を研究する4年制薬科学科の2本立てです。薬剤師資格の取得を目指すか、研究者を目指すかによって選択が分かれます。
看護部門は保健学科の中にありますが、看護師資格を取得できる充実したカリキュラムが整っています。
受験生が注目すべき広島大学の入試制度
広島大学の入試制度は、学部や学科によって多彩な選抜方式を用意しています。一般選抜(共通テスト+二次試験)が基本ですが、総合型・学校推薦型選抜も拡大しています。自分に合った入試方式を早めに知っておくことが、戦略的な受験勉強の第一歩です。
一般選抜の仕組み
広島大学の一般選抜は、大学入学共通テスト+個別学力試験(二次試験)の組み合わせが基本です。共通テストの配点比率は学部によって異なり、教育学部などは共通テストの比重が高い傾向があります。
二次試験は学部によって英語・数学・理科・国語・小論文・面接など様々な科目が設定されています。医学部医学科では面接が重視されており、志望動機や倫理的な考え方を問われる場面もあります。
前期・後期の2段階に分かれており、後期は定員が少なく競争率が高くなる傾向があるため、前期での合格を第一目標に置いて準備することが一般的です。
総合型・学校推薦型選抜の活用
近年、広島大学では総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜の枠が拡大しています。特に情報科学部・総合科学部・生物生産学部などでは、一般選抜以外のルートも現実的な選択肢です。
総合型選抜では、志望理由書・面接・小論文・活動実績などを総合的に評価します。単に成績が高いだけでなく、その学部・学問に対する明確な関心と熱意が重視されます。高校1〜2年生のうちから自分の興味を深め、それを言語化する練習をしておくと有利です。
共通テストの重要科目と対策
広島大学を目指すにあたって、共通テストで押さえたい科目は学部によって異なります。
- 文系学部(法・経済・文・教育):国語・英語・数学ⅠA・社会2科目がカギ
- 理工系学部(理・工・情報):数学ⅡB・理科2科目(物理・化学など)・英語が重要
- 医療系学部(医・歯・薬):理科2科目+数学・英語の高得点が必須
どの学部においても英語は必須科目として課されることが多く、共通テスト英語で安定して高得点を取れるようにしておくことが全体の底上げにつながります。早い段階から英語に時間を投資しておくことをおすすめします。
過去問活用と出題傾向
広島大学の二次試験は、問題の難易度は難関国立大学の中では標準〜やや難の位置づけです。東京大学・京都大学・大阪大学ほどの超難問は少なく、基礎〜応用をしっかり固めた受験生が高得点を取りやすい傾向があります。
過去問は赤本(教学社)で5〜10年分をさかのぼって演習するのが定番です。また、河合塾の「広大模試」や駿台の「広島大入試プレ」など、広島大学専門の模試を活用することで本番に近い形で実力を測ることができます。
広島大学合格に向けた勉強法と塾選び
広島大学を目指すにあたって、どのように勉強を進め、塾や予備校をどう活用すればいいのか——ここでは効果的な学習戦略と、広島大学対策に強い塾・予備校の選び方を解説します。
学習スケジュールの立て方
高校1・2年生のうちは、学校の定期テストで高得点を取ることを最優先にしましょう。内申点は推薦入試で直接影響しますし、一般選抜でも基礎力の底上げにつながります。
高校3年生になったら、4月〜7月は共通テスト基礎固め、8月〜10月は二次試験の問題演習、11月〜12月は共通テストの仕上げと模試活用というサイクルが一般的です。共通テスト本番(1月)後は自己採点をもとに出願先を慎重に検討し、残り1〜2ヶ月で二次試験対策に集中します。
おすすめの参考書・問題集
広島大学対策に使える定番の参考書・問題集をまとめます。
- 英語:「システム英単語」(駿台文庫)+「英語長文ハイパートレーニング」
- 数学:「Focus Gold」または「青チャート」→「1対1対応の演習」(東京出版)
- 国語:「現代文読解力の開発講座」(駿台文庫)・古文は「マドンナ古文」
- 理科(物理):「物理のエッセンス」→「名問の森」(河合出版)
- 理科(化学):「化学の新研究」(三省堂)+「化学の新標準演習」
参考書は「何冊もこなす」よりも「1冊を完璧に仕上げる」ことが大切です。広島大学レベルであれば、標準〜やや応用レベルの問題集を繰り返し演習し、解法を体得することが合格への近道です。
広島大学対策に強い塾・予備校
広島大学を目指すなら、地方国立大学対策に実績のある塾・予備校を選ぶことが重要です。
- 河合塾:広大専門模試「広大模試」を実施。広島校・西条校などで広大対策コースあり
- 駿台予備学校:広島校で広大入試対策講座が充実。医学部志望者にも強い
- 東進ハイスクール:映像授業で時間を選ばずに学べる。共通テスト対策に強み
- スタディサプリ(リクルート):コストを抑えて自宅で学びたい人に最適。共通テスト〜二次試験まで対応
- 地元の進学塾(広島進研・啓明館など):地元の学校情報や傾向を知り尽くした指導が受けられる
塾を選ぶ際は「広島大学の合格実績があるか」「自分の苦手科目に対応したコースがあるか」を確認しましょう。体験授業を積極的に活用して、自分に合う指導スタイルを見極めることが大切です。
独学で合格を目指すためのポイント
塾に通わずに独学で広島大学を目指すことも十分に可能です。ポイントは「計画・実行・振り返り」のサイクルを自分で回せるかどうかです。
おすすめのアプローチは、スタディサプリや映像授業で授業動画を活用しながら、自分で演習量を確保する方法です。進捗管理にはスマートフォンのアプリ(「Studyplus」など)を使うと、学習時間の見える化ができてモチベーションの維持に役立ちます。定期的に模試を受けて客観的な実力測定をすることも忘れずに行いましょう。
広島大学の各学部の就職先と卒業後の進路
大学選びをするとき、「卒業後どんな仕事に就けるのか」はとても重要な視点です。広島大学は学部ごとに異なるキャリアパスがあり、地元企業から全国・海外の有力企業まで幅広い進路が開かれています。
文系学部卒業後の進路
法学部・経済学部・文学部などの文系学部の卒業生は、公務員・金融・商社・メーカー・マスコミなど幅広い業界へ進む傾向があります。
特に法学部では広島県・広島市などの地方公務員や国家公務員への就職率が高く、法曹三者(弁護士・検察官・裁判官)を目指して法科大学院(ロースクール)に進む学生も一定数います。経済学部は公認会計士・税理士などの資格職を目指す人も多く、資格取得支援の環境が整っています。
教育・総合科学系の進路
教育学部の卒業生の多くは教員免許を取得し、広島県内外の学校教員として活躍しています。特に広島県・広島市の採用試験に対する対策支援が手厚く、教員採用試験の合格率は全国的に見ても高水準です。
総合科学部は文理融合の特性を生かし、コンサルティングファーム・シンクタンク・メーカーの企画職など、多様な業界・職種に卒業生が散らばっています。社会課題に関心を持つ学生に向いている学部です。
理工系学部の就職先
工学部・情報科学部・理学部の理工系学部は、卒業後に大学院(修士課程)に進学する学生が多いのが特徴です。大学院卒のほうが就職の選択肢が広がり、給与水準も高くなる傾向があるためです。
主な就職先としてはマツダ・中国電力・JFEスチール・日立製作所・NTTデータ・富士通・パナソニックなど、ものづくりからIT系まで幅広い大手企業が名を連ねます。情報科学部はAI・DX関連の需要増加を背景に、ソフトウェア・IT系企業への就職も急速に増えています。
医療系学部の国家試験と就職
医学部・歯学部・薬学部・保健学科の卒業生は、国家試験合格が就職の第一条件となります。広島大学の医学部医学科・歯学部・薬学部の国家試験合格率は例年高水準で推移しています。
医師・歯科医師・薬剤師の資格取得後は、広島大学病院や関連病院・調剤薬局・製薬会社など多様な活躍の場があります。医師を志す場合は卒業後に研修医(2年間)として病院に勤務することが義務付けられており、広島大学病院は研修病院としても人気が高いです。
広島大学の学部選びで迷ったときのチェックリスト
学部選びで悩む高校生はたくさんいます。「やりたいことがわからない」「複数の学部が気になる」——そんなときに使えるチェックリストとアドバイスをまとめました。自分の興味・価値観を整理するヒントにしてみてください。
学部選びの3つの軸
学部選びで大切にしてほしい軸は次の3つです。
- 興味・関心:高校の授業・読書・ニュースで何に一番ワクワクするか
- 将来の仕事イメージ:なりたい職業や働き方のイメージがあるか
- 得意科目との相性:数学・理科が得意なら理工系、文章・思考が得意なら文系・教育系など
この3つがすべて一致する学部が理想ですが、2つ当てはまれば十分です。入学後に興味が変わることもよくあるので、「完璧な答え」を求めすぎず、まずは一番ワクワクする分野を選ぶことをおすすめします。
オープンキャンパスの活用
広島大学では毎年夏(7〜8月)にオープンキャンパスを実施しています。実際にキャンパスを見て、在学生や教員と話すことで、パンフレットやウェブサイトだけではわからないリアルな情報を得ることができます。
オープンキャンパスに参加する際は、興味のある学部の模擬授業に参加する・在学生に「入学前のイメージと実際の違い」を聞く・入試相談コーナーを活用するの3つを意識すると収穫が大きくなります。学校見学だけで終わらせずに、積極的に情報収集をしてみましょう。
広島大学の学部を比較する際のポイント
広島大学の複数の学部を比較するときは、以下の観点から整理するとわかりやすくなります。
| 比較項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| カリキュラム | 必修科目・選択科目・実習の有無 |
| 取得できる資格 | 教員免許・医師免許・薬剤師免許などの国家資格 |
| 入試科目 | 得意科目が活きる試験内容か |
| 就職・進学実績 | 卒業後の主な進路と業界 |
| 大学院進学率 | 研究職・専門職を目指す場合は特に重要 |
特定の資格(教員・医師・薬剤師など)を取得したいのであれば、その資格が取れる学部に進む必要があります。「就職してから考える」のではなく、高校生のうちに自分のキャリアの方向性をある程度絞り込んでおくと、学部選びの迷いが減ります。
浪人・再受験も視野に入れた戦略
第一志望の学部に不合格だった場合、浪人して再チャレンジするか、滑り止め大学に進学するかを冷静に判断する必要があります。広島大学の医学部医学科や法学部などの競争率の高い学部を目指す場合は、浪人を前提に計画を立てている受験生も少なくありません。
浪人する場合は、予備校(河合塾・駿台)の1年コースに入り、徹底的に弱点を補強するのが王道です。現役時代に手薄だった科目を集中的に鍛え、模試の成績を毎月記録しながら戦略を修正していく姿勢が大切です。
まとめ:広島大学の学部選びは「自分の未来」から逆算しよう
広島大学は、教育・医療・理工・文系と多彩な12の学部を持つ、西日本を代表する国立大学です。
この記事で紹介した内容をおさらいすると、
- 東広島メインキャンパス・霞キャンパスで環境が充実している
- 偏差値は47.5〜67.5と学部によって幅がある
- 一般選抜・総合型・推薦型と多様な入試方式がある
- 教育学部・工学部・情報科学部・医学部など各学部に強みと特徴がある
- 就職先は地元大手から全国の優良企業まで幅広い
大切なのは「偏差値だけで学部を選ばない」ことです。自分が4年間情熱を持って学べる分野かどうか、卒業後に目指したいキャリアと学部の学びが一致しているかどうかを、オープンキャンパスや先輩への質問を通じて確かめてみてください。
広島大学への合格は、正しい情報と戦略的な勉強で十分に手が届く目標です。この記事が進路選択の一助になれば幸いです。
