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  • 第17回 シーズクリエイト

世界初! 完全循環型リサイクルシステム「エコサークル」
従来のリサイクルとの違い
ケミカルリサイクルと従来リサイクル
ケミカルリサイクルと従来リサイクル

これまでの「ペットボトルを溶かして糸にしてフリースにする」といった従来のリサイクルでは、どうしても定番的な素材、 丸くて太い繊維しか作ることができませんでした。これは、単にペットボトルを溶かして糸にするだけですので、細かな異物を取り除くことができません。
また、熱をかけて溶かすので、ポリマーが劣化する、といいますが、どうしても品質が安定しないということもあり、これまでのリサイクル素材は用途が限られ、 品質も安定しないという欠点がありました。
それに対し、このケミカルリサイクルでは、化学分解によってポリエステルの大本となる原料まで戻すことができますので、多様な繊維を作ることができます。
ポリエステルというのは、実は世界で最も使用されている繊維です。製造されている繊維の四十数%を占め、綿よりも多く製造されています。
なぜポリエステルが広まっていったかというと、非常に取り扱い性がいいということはもちろんですが、様々な機能や、 感性というのを素材に与えやすいということが挙げられます。ファッションの用途にも使用できるくらいに、風合いや機能を損なうことなく、 なおかつ環境に配慮されたポリエステル素材を世の中に提供していけるというのが、従来のリサイクルとの大きな違いです。

「エコサークル」の環境負荷低減効果

「エコサークル」の環境負荷低減効果

「エコサークル」による、環境負荷低減効果を、「大量廃棄」、「資源枯渇」、「地球温暖化」の3点に対する効果からご説明します。
まず、大量廃棄についてですが、使用済みのものを回収してもう一度原料に戻すので、廃棄物の削減につながります。
次に、原料として天然資源を使いませんので、原油の消費を抑制できるという特徴があります。
そして、地球温暖化に対する効果についてですが、エネルギーとCO2の排出量を、かなり削減することができます。少し詳しくご説明します。

LCA分析によるエネルギー使用量比較 LCA分析によるCO2排出量比較

通常は、石油を採掘し、化学処理をして、ポリエステルの原料(DMT)を作ります。一方、「エコサークル」というのは、 使用済みのポリエステル製品を回収して、そこからポリエステルの原料を作ります。
図では、「石油からポリエステルの原料を作るまで」と、「製品を回収してからポリエステルの原料を作るまで」、この2つの工程で、 エネルギーの使用量とCO2の排出量との比較をしております。
上図がエネルギーの使用量です。石油から作った場合に比べて、約84%のエネルギー削減効果があります。こちらのデータは、 経済産業省に繊維製品の3R委員会があり、そちらで実施した繊維製品のLCA調査で報告されたデータです。
この84%というのは、どれくらいの数字かといえば、ポリエステル衣類の上下の重量を1キロと換算しますと、上下1000着分、 1000人分の上下衣類のポリエステルをリサイクルすると、だいたい日本の平均的な家庭が、1年間に使うエネルギーをそのまま削減できることになります。
ケミカルリサイクル、化学的処理というと非常にエネルギーを使うと思われるかもしれませんが、実は、非常にエネルギーの削減効果が大きいのです。

下の図のCO2の削減効果ですけれども、製造工程だけを比較しますと、こちら約5割の削減効果になります。ただし、リサイクルされないものというのは、 最終的には燃やされて、埋め立てられてしまいます。その燃やされた際に発生するCO2の分も加味しますと、約8割くらいの削減効果があります。
ポリエステル1000着分、つまり1トンをリサイクルすることで、CO2を3.2トンくらい削減できる効果があります。

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