

日本におけるCO2排出量をみると、民生部門、家庭部門が1994年比で36.7%増加しています。積水ハウスが実施した、1990年、2000年のエネルギー調査の結果でもCO2排出量は増加しており、今後、もっと暮らしが豊かになると仮定して2010年までにさらに5%増加すると予測しています。1990年度比で6%削減するためには、2010年のCO2排出量を20%削減する必要があることから、積水ハウスは「アクションプラン20」として、京都議定書の目標達成にも寄与する居住時のCO2排出量を削減する取り組みを始めました。
暮らしの器である住宅を提供する積水ハウスとしては、暮らしを考えた「住まい手」の視点を取り入れた対策が重要と考えています。そこで、積水ハウスの住宅にお住まいのお客様に対して、どのような条件であれば温暖化防止に協力いただけるかアンケートを実施しました。約半数の方は「お金がかからなければ」「面倒でなければ」などの条件を挙げられました。多くの方が日々の暮らしの中で取り組みを継続するためには、これらの条件をクリアすることが重要になります。

アンケートの結果を受け、できるだけ経済負担を少なく、手間がかからない手段を検討し、無理なく、スマートにCO2排出量を削減する方策を提案しています。一つは次世代断熱仕様の標準採用です。居住時のCO2排出量のうち、約3割が冷暖房によるものですが、断熱性の向上は、冷暖房エネルギーを削減するために有効な手段となります。住まい手には、光熱費が安くなる、夏は涼しく、冬は温かい暮らしができるというメリットがあります。
もう一つは、高効率給湯器の標準化です。排熱を利用することで、従来の給湯器と比べてエネルギー効率を向上させたエコジョーズを標準化することで、今までと全く同じ生活をしていただきながら、給湯エネルギーを削減することが可能となります。さらに選択仕様として、熱と電気を同時につくるエコウィルやオール電化住宅対応のエコキュートの提案もしています。この対策により、居住時全体の約3割を占める給湯によるCO2排出量を削減することができます。
そして、太陽光発電システムの促進にも取り組んでいます。自然エネルギーを活用することで、今までと同じ生活をしながら、CO2排出量を大幅に削減することができるというメリットがあります。積水ハウスでは住宅の外観にも考慮した瓦と一体型のシステムを採用していることもあり、イニシャルコストが太陽光発電システム普及のための大きな壁になっていました。そこで、温暖化防止活動にご協力いただくお礼として特別価格での提案販売を行い、太陽光発電システムの促進に努めています。

標準仕様である次世代断熱とエコジョーズを組み合わせることで、居住時のCO2排出量を24%削減することができます。アクションプラン20を実施することで、全体としては年間約2万6000トンのCO2排出量を削減したことになります。この取り組みに対して、平成18年(2006年)の、地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞しました。今後も、アクションプラン20を推進し、快適な生活とCO2排出量削減の両立を進めていきます。