

今後、力を入れて取り組んでいきたいのが、サロンの廃液問題です。美容室でカラーリングを行う際に使用するカラー材には、有害な色素が含まれています。それを廃液として下水に流してしまうと、環境中に存在する微生物、特に汚水処理に重要な関わりを持つ微生物に悪い影響を及ぼすということで、ロハスクラブ理事の福岡先生に除去方法を考案していただきました。この様子を、ソトコト誌面にて紹介していただきました。
まず、福岡先生にサロンへご来店いただき、カラーリングを体験していただきました。カラーリングの際に、1回あたり80リットルの水を使用すること、カラーリングの後はこげ茶色になった水が廃液として出てくることを体感していただき、カラー剤をお持ち帰りいただきました。

次に、福岡先生が在籍されている青山学院大学理工学部の研究室を訪ね、カラー剤から有害な色素が除去される実験を一緒にさせていただきました。カラー剤の色素をある粒子に吸着させて廃液から除去する方法をご提案いただきました。ある微生物が光合成をおこなう際に体内につくる特別な高分子からできた粉末を廃液と混ぜると、カラー剤の色素を吸着し、無色透明な上澄み液が残り、色素を吸着した粒子が重くなって沈殿するのです。
この方法を、美容室の排水システムに取り込むことで、下水処理の過程で必要となる微生物群に対する負荷を低減できることを、福岡先生から模型を使用して説明いただきました。
シャンプー台の下に、30センチ立方の貯水槽をつくり、このなかに実験で使用した粉末を入れておきます。廃液が流れてくると貯水槽の中がかく拌されて、カラー剤の色素が粒子に吸収され沈澱し、上澄みの無色透明な水が下水に流れていきます。有害な色素を吸収した粒子は、環境負荷がかからなくなっており、生ごみとして焼却しても問題がありません。