

今から50~60年前には、農薬も化学肥料もなく、自然農法で農業が営まれていました。農業や添加物の怖さを知ると、まず、自分の子どもに食べさせたくなくなります。わが子に食べさせたくなるものをつくること、ここがスタートとなりました。
現在、日本人の主食は白米です。白い米は、「米へんに白」と書いて「粕」という字になるように、栄養価の高い部分を捨ててしまい、お腹を満たすための食生活になっています。そこで、今の白米をさらにおいしくして、栄養価も玄米以上になったらどうかと思い、雑穀米の開発をはじめることにしました。
中国で、八宝菜や八宝粥というメニューがありますが、季節の野菜8種類と8種類の穀物を摂れば必要なビタミンやミネラルを摂取することができます。この8という数字がポイントで、雑穀米の配合比率にも関係があります。炊きたてでも、冷めても、時間がたっても臭いがしない雑穀の配合比を作るまでに約1年、120回の炊飯を試み、理想の配合比にたどりつきました。

第2回ロハスデザイン大賞2007で、「国内産十六雑穀米」という商品がモノ部門の大賞を受賞しました。これは、12年前に開発・商品化したもので、16種類の穀物、すべて日本国内の生産者に作っていただいたものを自社ブレンドしています。
すべて国内産であり、輸入をしないのでフードマイレージが低い点、日本の自給率向上へ寄与している点が消費者から評価され、モノ部門大賞受賞につながったと考えています。

雑穀米のこだわりの一つとして、国内産の使用が挙げられます。海外産の雑穀は、栽培量が日本より多く、安く仕入れることができますが、国内産にこだわるという確固たる思いがあります。
今、日本の食糧自給率は約4割、雑穀に関しては2割を切っている状態にあります。もし、食料の輸入がストップしてしまったら、今の人口の4割しか養っていけない状況をみて、何とか自給率向上に貢献しようと、国内の雑穀を使った商品を開発・販売する、国内産の野菜を使ってレストランを展開していくということを、地道に続けようと考えています。
今、「031350運動」(ゼロサンイチサンゴーマル運動)を掲げ、2003年から2013年までの間に、日本の自給率を50%まで上げることを目標にしています。日本の農家の方がつくってくれたものを商品化して販売していく市場を作ることが重要だと考えています。