新宿御苑展のフィナーレを飾るのは
坂本龍一さんの「ロハス/環境トーク」です
全8日間の新宿御苑展、ステージイベントは2つのプログラムを残すだけとなりました。J-WAVEの「LOHAS SUNDAY」公開録音と、坂本龍一さん、福岡伸一さん、草野満代さんによるトークセッションです。
午前中の「健康」をテーマにしたトークが終わり、午後を迎えると、来場者の数も会期中最高を記録。ステージ前の芝生には、本当にたくさんの皆様にお集まりいただきました。
午後のステージには、まず中米はトリニダード・トバゴで生まれたドラム缶から作られた打楽器・スティールパンを演奏する「パノラマ・スティール・オーケストラ」が登場。普段は35人編成のところ、新宿御苑展にあわせて11人の特別編成で演奏をしてくれました。
スティールドラムは、多くの打楽器と違い、一つの楽器で音階を鳴らすことができます。リズムを取るだけでなく、メロディーを奏でることもできるのです。
新宿御苑の初夏の陽気が、中米の明るいムードに思えるような、心地よい演奏をご来場者にお楽しみいただきました。
新宿御苑には世界各地からやってきた様々な植物が生い茂っています。そういう点からは、中米の音楽とも相性がよい公園なのかもしれません。
8日間にわたって開催された、新宿御苑展のフィナーレを飾るのは、坂本龍一さんに登場いただいた、「サスティナブルトーク」です。
坂本さんの、「現在の社会では、消費するばかりで循環というものが切れてしまった。交通や情報が発達し、地球はひとつになりつつあるけれど、急速に森林がなくなっている。人類文明崩壊の前兆です」という問題提起から始まったトークセッション。
福岡さんは、「線形から非線形への思考転換が必要。自然の持っている循環性を邪魔せず、阻害しないことが重要」と話してくれました。
草野さんは、「人間は愚かでありながら、愚かであると気づくことができるのも人間」と発言し、トークは私たちの生活と地球環境とのかかわりをテーマに展開していきました。
「20年後の地球のことを毎日考えている人はあまりいない。それは、想像しないと考えられないから。でも、想像することは人間の特別な能力。時間の視野を広げる簡単な方法は、子どものことを考えること。自分の子どもが20歳になったとき、地球はどうなっているだろうか? と考えたときに、時間の視野がぐーっと広がってつながる」とは坂本さんからのサジェスチョン。ステージ前にはお子様連れの方も多く、この坂本さんからの提案には深くうなずいている人も多く見受けられました。
自分たちの生活と地球とのつながりを考えること、つまり、自分自身と地球との「サスティナブル」な関係を考えるきっかけを投げかけていただいたトークセッション。8日間で最も多くの方々がステージ前の芝生に集まってくれました。
福岡さんの「生命が本来持っているつながりを大切にすることを考えなくてはいけないし、できるだけ楽しく気づかせてくれるというのがロハスなんじゃないかな?」という言葉のように、新宿御苑展も「楽しみながら、サスティナブルライフスタイルを考える」というテーマを皆様と共有できたことを、本当にうれしく思います。
今回のトークセッションを初めとした、新宿御苑展のレポートは、月刊『ソトコト』7月号(6月5日発売)に掲載されます。こちらもお楽しみに!


現地レポート
