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ロハス・ウォッシュに気をつけろ!

- ソトコト2005年7月号別冊付録チビコトより -

 マーケッターの立場からいうと難しいのは、世代によってロハスの価値観が異なるということです。日本では現在、マーケティング的に分類すると、4つの層があります。定年退職後の、お金にも時間にも余裕のある中高年層、子どものいるファミリー層、ふだんから暮らしに気を配って生活を楽しむ、センスのある女性たち、スマート・ウーマン層、新しいライフスタイルを格好いいと思う、意識の高い若者。これまでは年齢別に、それぞれの生活状況でどのような商品が売れるのかということを引き出すことができましたが、価値観の多様化によってわれわれも新たなリサーチが必要になっています。

 たとえば、ロハス的な旅といっても、みな異なった価値を求めるのです。中高年層は温泉につかってのんびりする旅、ファミリー層は子どもといっしょに遊べるアウトドアなキャンプなど。提供する側はそれぞれの層に対して、彼らが何を買いたいのか、どういうサービスを受けたいのかということを考えなければいけません。

 そこで、消費者がもっとも気をつけなければいけないのは、ロハス・ウォッシュ商品です。ロハスで洗ったもの、つまり、本当はロハスでも何でもないのに、ロハスと銘打ってあたかもロハス的だと見せかける商品のことです。これから、そういうものがますます増えてくるのではないかと危惧しています。

 ロハス・ウォッシュを見分けるためには、どうしたらいいでしょうか。まず、自分の感性を養うこと。本物に触れてみることです。たとえば、野菜、服、家具、旅など。美しいものを見たり、触れたり、実際に食してみる。すべてのものを試す必要はありません。ワインが好きな人だったら、添加剤の入っていない有機栽培のワインを飲んでみる。ひとつでもふたつでも、どんなものでもいいのです。その原価値に触れることで、偽物がわかるようになるでしょう。


ロハス以前、ロハス以後

ロハス以前の発想は、遠くにある環境問題を、望遠鏡で眺めるようなイメージ。自分の現実とはかけ離れた場所で起きている出来事としてしか、環境を意識していない(Smallself(小さな自分))がそこにいる。ロハスは、まず環境の中に自分が身を置いている(Bigself(大きな自分))を自ら発見することから始まる。同じ望遠鏡をひっくりかえして眺めるだけで、世界はこんなにも親密に自分自身とつながっていることがわかる。ロハスとは、そんな「発想転換」への誘いだ。

こだわりから、つながりへ

Peter D.Pedersen
ピーター・D・ピーダーセン 1967年デンマーク生まれ。コペンハーゲン大学文化人類学部卒業。1992年には文化人類学の研究もかねて、五大陸22カ国を廻る。その後、東京コンサルタント会社、MXテレビニュースキャスター等を経て、2000年に環境コンサルティングを手がける「イースクエア」を設立。今春、アメリカでロハス消費者調査を行うNMI(The Natural Marketing Institute)と共同で、日米合同の調査を実施。
 さて、あなたがもしロハスについて興味を持ったならば、ここで質問です。「スモール・セルフで生きていきますか? それともビッグ・セルフで生きていきますか?」。スモール・セルフとは、今いるこの場所だけの自分でいいという人たち。ビッグ・セルフとは、未来や世界につながっていくライフスタイルをおくる人たち。どちらが格好いい生き方かということですね。

 コンビニエンスストアなどに募金箱が置いてありますよね。わたしはマイ・ルールとして、その箱を見たら財布に入っている10円玉以下のお金を入れるようにしているんです。たいした金額ではありませんが、平均すると1日に3回寄付をしています。つまり、世界とつながる瞬間が1日に3度あるのです。

 生活のすべてをロハスにする必要ありません。無理をしないで、生活の中で「ひとこだわり」を持つ。何か自分にできること、小さなことから始めようという意識を持つことが大事なことです。そして、「最高のエゴイストは最高のエコイストだ」と、わたしは思っています。自分にとって、一番愛おしいものから考えることが大切だということです。愛おしいものが自分だとすると、どういうものを食べるのか、どういうものを肌につけるのかなどと考えてみる。子どもが自分にとってもっとも愛おしい存在であれば、その子の将来を考えて、何を食べさせたらいいか、どういう家に住むのがいいのかということなどを考えてみる。

 利己主義的な視点で愛おしいものを考えていけば、それが地球や環境、そして未来につながっていくのです。わたしはロハスという考え方が、今後も長く続いていくと思っています。ロハスには、今、生きているわれわれのニーズを満たしながらも、未来の世代の可能性を壊さないサステナブルな考えがあるのです。


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